こんにちは。秘書子です。
2020年10月末に台湾で女の子を出産しました。
産後ケアセンターについては料金やサービスについてはなんとなく事前に知り得たものの「実際にはどういう風に過ごすのかな?」という疑問があったので、今回は利用した3週間の過ごし方や施設の様子についてまとめます。
これから台湾で出産を迎える方々の参考になると嬉しいです♡
産後ケアセンターに入居するまでの流れ
出産後3泊4日で退院し、そのまま産後ケアセンターに直行しました。屏東市内の総合病院から車で5分くらいの距離です。
私は予定日を超過したのですが、契約をする際に下記のタイミングで連絡を入れるようにと案内がありました。
- 陣痛や破水などで入院した時
- 退院日が決まった段階
- 退院前日
入院前後はバタバタしていたので出産した翌日にひとまず連絡を入れ、退院する日が決まった段階と退院前日に連絡。
そして、退院当日にはセンターから電話で「昼食から用意があります。」と連絡が入りました。
産後ケアセンターの部屋の様子
部屋タイプは4つあり、今回利用したのは下から2番目のランクのお部屋です。
受付や多目的室、応接ルームがあるフロアのお部屋だったのでとても便利でした。
ベビー室がある別のフロアはエレベーターを降りた瞬間から泣き声が響き渡っていたので、気になる方は眠れないかも…と感じました。(でも可愛かった♡)
見学をする際に確認することをオススメします!
必要なものは部屋にほぼ揃っています。
アメニティはロクシタンで、タオルやパジャマ、リネン類などは毎日交換してくれます。
掃除の時にはお水とお湯の追加もしていただけて助かりました!
お部屋のある入り口と各部屋はオートロックになっているのでとても安心です。
また、ベビー室は利用者のみしか入室できず、来客訪問時には応接ルームでモニターに写った娘を見るという不思議なシステムでした。
※写真は自室のモニタ
産後ケアセンターでの過ごし方
毎朝8-9時頃に部屋の電話が鳴り「ベビー起きました。授乳しますか?」と言われます。
眠たかったらミルクをお願いしても良いし、「電話自体鳴らさないで欲しい」とか「◯時に迎えに行きます」と事前に伝えておくことも可能です。
好きな時に預けたり迎えに行くことができるので、外出する際などは助かりました!
外出制限は特になく、食事をどうするかという問題だけでした。
1日のスケジュールは以下のような感じで過ごします。
- 1日3回の食事
- 看護師さんによる回診
- 部屋の掃除
- 両親学級など(週2回)
- 施設のサービス(週1回)
その他の時間帯で娘が起きてる時はたくさん遊びました。
娘が寝ている間に一緒にお昼寝したり、お気に入りの洋服を着せたり、月齢フォトを撮ったりとたくさんコミュニケーション取れました。
ケアセンターではベビー用の肌着も提供されるので準備する必要はないのですが、もし、新生児の時しか着れない服などがあればサイズアウトしてしまう前に持参しておくと良いかも。
出産した時に病院で足型を取ってくれたのですが、自分用にも欲しかったので用意した台紙に足型を取りました。
夜間の24-8時はしっかり睡眠を取れるように23時半頃にはベビー室に預けるようしていました。
産後ケアセンターの検診内容
見学の際は「週2でママの検診、週1で新生児の検診」と聞いていましたが、実際には毎日看護師さんが訪問してくれて以下の項目をチェックしてもらいました。
- 検温と血圧チェック
- 子宮の戻りチェック(触診)
- 母乳や悪露についての問診
医師による検診は週に1回。
また、エジンバラ産後うつ病の質問も毎週ありました。
総合病院でも子宮が正常に戻るようにマッサージ方法を教えてもらっていましたが、ここでも触診でチェックしてもらえたり、おっぱいマッサージについても相談できたのはよかったです。
娘の検診はベビー室に預けている際にチェックしてもらっていて、その他には医師による検診が週に1回ありました。
自室で私の検診をしてもらった後に娘について何か不安なことなども聞いてくれるので、心強かったです。
一度、娘の目ヤニが気になっていたので相談したところ、私の保険証を使って塗り薬を処方してくれました。
生理食塩水や綿棒なども一式提供していただけて、塗り方もレクチャーしてくれました。
(上の写真はプール体験をさせてもらった時の様子なのですが、ここのセンターの職員の方の制服が可愛かったです。左が受付の方、右が看護師さんです。)
産後ケアセンターでの食事(月子餐)
産後ケアセンターを利用するかどうかの問題がこの食事(月子餐)ではないでしょうか。
期間をどの位にするかも食事次第ですよね。
普段から台湾料理を好んで食べないのに3週間も耐えられるのか心配でしたが、試食が美味しくてびっくり!あと、契約の際に苦手な食材や味付けについてリクエストすることができたので毎日美味しくいただけました!
センターが契約している業者さんが配達してくれるのでお皿ではなく、お弁当の容器に入っていました。熱々の状態で届きます。
メニューの構成はこんな感じです。
- 朝食:ご飯、野菜、肉、スープの4品
- 昼食:ご飯、野菜、肉、肉、スープ、デザートの6品
- 夕食:ご飯、野菜、肉、肉、スープ、デザート、果物の7品
月子餐の朝食
- ご飯、野菜、肉、スープの4品
朝食はおかゆが多かったのですが、焼売の日もありました!さすが台湾!
おかゆはそぼろやしらすが入ったもの、青菜と鮭など朝から栄養満点でありがたかったです!
月子餐の昼食
- ご飯、野菜、肉、肉、スープ、デザートの6品
昼食は気のせいか味付けが濃かったような…。ご飯は雑穀米が多く白米はほぼ出なかった…
そしてこの日のデザートは、写真左上の西米露(小さいタピオカとタロイモの粥)。
スープは台湾名物の四神湯もあって栄養たっぷりです。
他にも鶏・豚・魚介、たまに漢方のスープが日替わりで届きました。
月子餐の夕食
- ご飯、野菜、肉、肉、スープ、デザート、果物の7品
夕食にはフルーツがついてきました。りんごやオレンジ、パッションフルーツ、ドラゴンフルーツなど。差し入れでもフルーツをたくさんいただいたのでなかなか減りませんでしたが…
デザート粥はどれも甘さ控えめで、紅豆やタロ芋、ハトムギ、ゴマを使ったもの。これも台湾ならではのものですよね。
月子餐の漢方茶
食事と一緒に下記の漢方茶が提供されました。毎回同じではないので飽きが来ず、どれも飲みやすかったです!
水筒に入ってくるので結構量が多く、午後からの両親学級の際にお部屋に持参しているママさん方もいてなるほどー!と思いました。
- 哺乳茶
- 滋養茶
- 養肝茶
- 杜仲茶
- 黒豆
- 黒豆杜仲茶
- 仙植飲
産後しばらくはこれだけの栄養がある食事を自分で用意できないので、この食事(月子餐)を配達してもらえないかネットで調べてみましたが、1日1500元(約5400円)程だったので断念…
体を休めることが優先だったので、滞在中はほとんど何もしていませんでしたが母乳のためにも栄養たっぷりの食事を摂ることが仕事だなと感じました。
ちなみに…
台中に住む義姉のところの食事(月子餐)はとても豪華でびっくりしました!
料金も倍近く違うのですが…
産後ケアセンター主催の両親学級
私が滞在したフロアには3部屋しかなかったのですが、毎回30人近くのママさんパパさんが参加されていたので驚きました。実践形式ではなく、ほとんど話を聞く形だったのですがみんなガンガン質問してました。
毎週何かしらの講座が開催されていて全て午後2時から、自由参加です。
ベビーマッサージ教室
親子のスキンシップとして、精神的な安心感やリラックス効果があるそうで我が家では毎日取り入れています。便秘の時などにも効果的です。
母乳教室
母乳に良い食べ物や飲み物などを教えてもらいましたが、ほとんどが台湾の食材や飲み物だったので日本では実践しにくそうな感じでした。
なぜ母乳育児が良いのか、失敗する原因は…などの解説もありました。
子育て(新生児ケア)教室
新生児の時に多い病気や処置、予防できることなど、これから子育てをする上で大事なことなどを教えていただきました。
「TVやYoutubeなどは5歳になるまでは1日1時間まで」と言われましたが、この時代に可能なのかな…?
沐浴指導
小さな洗面器での沐浴方法で、人形を使って丁寧に教えていただきました。
夜、娘をベビー室に預けた後に沐浴をしていただいていたようですが、センターの方がしてくれると毎回10分かからずでした!!
産後ヨガ
産後ヨガは週二回開催されていて、部屋がいっぱいになるくらい人気です。
みんな同じ部屋着のママさんたちとゆっくりリラックス。先生が一人一人体勢を指導してくださるので言葉が分からなくてもなんとかできました。
産後ケアセンターのサービス
そして楽しみにしていた産後ケアセンターのサービス!一部有料のものもあれば、ほとんどが無料で楽しめました。
産後ケアセンターを見学する際にサービスの充実さが決め手にもなったりするので、各施設の頑張りどころです!
新生児プール
生まれて間もない赤ちゃんが首に浮き輪をつけてプールで泳げるなんてびっくりでした。
とても気持ちよさそうにプカプカ浮いて、そしてバタバタと足の力で進んでいました。
ただただ可愛かったです♡
ガラス張りになっているので、泳いでいる娘と見守る私たちと一緒に記念撮影もしてもらえました。プールの後は10分間のベビーマッサージ付きです!
ニューボーンフォト撮影
こちらはすべて無料ではなく、撮影したデータを数枚いただけると言うものでした。
生後10日での撮影だったのでまだ目が腫れぼったい状態でしたが、さすがプロ!
可愛く撮っていただきました。
撮影時のあやしかたや、早着替えなどすごく勉強になりました。
撮影データは1週間後に応接ルームで見せていただき、さらに1週間後に完成品を届けていただけます。(届け先は月子中心でも自宅でもOK)
私はオプションで複数枚選んで額縁に入れるプランを選びました。↑のような写真を見せられてしまうと欲しくなる…
初めて”ニューボーンフォト”というものをみたときは、小さく丸めすぎてて?ちょっと怖いなと思っていました。けれど実際に毎日過ごしていると本当に小さくて神秘的。新生児期はあっという間とよく聞くので撮ってよかったです。
一生の思い出になりました!
彌月ケーキの試食
これも楽しみにしていた一つです。
台湾では生後1ヶ月のお祝い(彌月之喜)で親戚や近所の方にケーキや油飯を用意して配る習慣(日本の内祝いのようなもの)があります。
妊娠後期に菓子店などで母子手帳を見せるとギフトの試食をさせてもらえるのですが、産後ケアセンター(月子中心)にも2,3日に一回のペースで試食が届きました。
食事(月子餐)のデザートは甘さ控えだったので、ロールケーキやクッキーはおやつにちょうどよかったです。
高雄や屏東の菓子店が多かったのですが、さすがに台北や台中の菓子店の試食はくるはずもなく…。試食してみたいお店は別にお取り寄せ♡
最終的に以下の記事内で紹介しているMini私房點心3種のタルトとロールケーキのセットにしました!
産後ケアセンターその他
「なんでも揃ってるからほとんど必要ない」と言われたのですが、長期間ホテルで生活するようなものなので快適に過ごすために何度か自宅から持ってきてもらったものも多かったです。
ケアセンターは家族も宿泊できるのですが、私は中国語が出来ないので夜は夫もほぼ泊まりました。2人分の宿泊費と考えると割安かも…
あとは期間中に施設の様子をInstagramで投稿したところ、施設の方からお礼にとバスケアグッズをたくさんいただいたり、最終日の親子同室の代わりにオムツや哺乳茶などもいただきました。(総合病院は親子同室で個室代が半額になりました。)
産後ケアセンターまとめ
台北や台中などの月子中心レポートを見るととても豪華で羨ましい♡
屏東市内では比較する施設がない中で、昨年出来たばかりの所にお世話になれたのはラッキーでした。ケアセンターを利用してよかったなと思うのは、何かあったときにプロにすぐに相談できることと安心して預けられること、睡眠時間をしっかり確保できたこと。日本に帰れなかった分の安心感を買えたような気がします。
夫もほぼ泊まり込みだったので、一から一緒に子育てを学べたことはとても良い機会になりました。
あと、我が家は義両親と同居で産後の干渉が気になっていましたが少し距離を保つことが出来たことは精神面的によかったかも。
「体を休めることが第一なので、オムツ替えもミルクもほとんど任せて良い、そのためのケア施設だよ!」という台湾人夫の考えに対して、私はできる限り一緒に居たいし、お世話をすることで日中のペースだけでも把握したかったのでケンカにもなりましたが、もう一度出産する機会があれば、また台湾で産みたいし同じ産後ケアセンターを利用したいなと思いました。
これから利用される皆さんも無理せずゆっくり体を休めてくださいね♡